絆基金

きずな基金 発達障がいと向き合い、悩む家庭をサポート

家庭内での殺人・自殺はニュースの中だけの話ではありません。

突然ですが、家庭内の殺人が、日本全国の殺人事件の半数を占めていることをご存知でしたでしょうか?
日本国内での殺人事件の件数はずっと横ばいであるにも関わらず。
そして、家庭内のトラブルが元になる自殺や心中も水面下で増え続けているのです。

家庭内トラブルは中々表面化されない問題の為、あまり見聞きすることはないかもしれません。
しかし、そうした命の選択をするか否かという間で揺れている家庭は実際に数多くあるのです。

ディヤーナ学園ではまさに最悪の事態が起きてもおかしくない家庭を何度となく見て来ました。
そうした家庭が低所得であるからサポートが受けられない、入学出来ないという事も多々ありました。

ある生徒と家族のエピソード

中学生の時にディヤーナ学園を見学にきた、とある生徒のエピソードをご紹介します。

家庭は母子家庭で3人暮らし。
自分が知的障害であるということを受け入れられず、「障害者手帳をとりたくない」
という本人の意思もあり、経済的には苦しいご家庭でした。

普通学級に通っていたこともあり、パッと見た雰囲気は同年代の青年達となんら変わりません。
しかし、IQは60で発達障害と認定される数値。
会話の受け応えのなかで、自分の思いを言語化したり、他人の思いを察して共感することが難しい青年でした。

学校では授業についていけず、友達との話も合わなくなり、次第に学校に通わなくなっていったのです。

過去のトラウマと発達障害に苦しむ本人と家族

母子家庭になった原因は父親のDV(家庭内暴力)。
精神的なトラウマを深く抱えている為、ちょっとした拍子に大声を聞くと固まって震えてしまうことがありました。

ショックで気が動転してしまい、咳止めを沢山飲んで昏睡状態となり、3日間入院したこともありました。

知的障害と心に傷が原因で自分のことを喋れない。
うまく言語化して伝えることが出来ない。
発達障害を受け入れたくないという想いと他人とうまくコミュニケーションが取れない葛藤のなかで
青年は苦しんでいました。

そして、一人で働きながら二人の子供を支えているお母さんは心身共に限界の状態でした。

祖父母の援助で入寮、明るさを取り戻し始める

「どうにか青年が発達障害を受け入れ、障害者手帳をとるところまでサポート出来ないだろうか?」
青年の祖父母とも相談し話し合った結果、援助を受けることが出来ディヤーナ学園に入寮。

環境をガラッと変えてフィリピンの寮へ入り、最初は慣れない環境に戸惑いながらも徐々に明るさを取り戻しはじめました。
仲間と共に過ごす楽しみを噛みしめる中で、徐々に自分とも向き合おうとする兆しが見えてきたのです。

突然訪れた学生間でのトラブル

学園での生活にも慣れてきた頃、生徒がハサミで友人を傷つけてしまうトラブルがありました。
ちょっとした口論になった際に言い寄られ、パニックになり防衛本能で手に持っていたハサミで切りつけてしまったのです。
幸い大事には至らなかったのですが、本人はとてもショックを受け、心を閉ざしてしまいました。

さらにタイミングが悪いことに、祖父母が学費を援助出来なくなってしまい、家に戻らざるを得ない状況になってしまったのです。
「このまま家に帰したら、お母さんが潰れてしまう」
「どうにか学校生活を送る経費だけでも捻出できれば、まだサポートが出来る」

学園スタッフは対策を色々と考えましたが、どうしても金銭面の工面が出来ずにサポートを終えざるを得ませんでした。

家庭内だけでは解決出来ない問題をサポートしたい

上記でご覧いただいたのは、学園でサポートした数多くの家庭のうちの一つです。

発達障害という言葉を聞くと学習面での遅れだけをイメージする方も多いのですが、実際には様々なケースがあります。
他人とのコミュニケーションが出来ないことでイライラを家庭内で爆発させ、家族が疲弊していく。
本人も家族もやり切れない気持ちの中で苦しみ続け、最悪の場合には命を終わらせる選択をとる家庭もあります。

家庭のなかだけでは物理的に対処できない問題があります。
そしてそうした問題はなかなか表面化してこない為、水面下で苦しみ続けている家庭も沢山あるのです。

ディヤーナ学園ではそうした事情を抱える青少年達を全寮制で預かり、本人が自分と向き合い、希望を持って生活出来るようになるサポートをしています。
せめて生活費だけでも、経済的な問題さえクリア出来れば、救われる家族がいます。

そんな困っている方々を社会全体で支えていけないかという思いから基金を立ち上げました。

きずな基金とは?

どうしても力になりたい家庭がある。
しかし、金銭的なことが壁になって支援が出来ない。

経済的に苦しい家庭の発達省がいを持った子どもたちと向き合っていくため、有志の理解ある方からサポートを募ったのが絆基金のスタートです。
経済的にも精神的にも大変な状況に長く置かれ、親が疲れてしまう。そしてそれが子どもにも伝わりより悪い方向に向かってしまう。

金銭的なハードルだけを理由に、自立への道を見失ってしまう子どもたちとその家庭の為に。
私たちと共に、支援・サポートを行ってくれる方を募集しています。

<設立の背景>

当学園での自立更生の過程において、ご家族が様々なご理由で経済的に困窮をされ、お子様の自立更生の指導半ばでの卒業を余儀なくせざる得ないケース(母子家庭など)やご両親が亡くなってしまった相談者本人のケース等多々あり、学園も出来得る対応を行って参りましたが力及ばず悔しい想いをしました。
そこで、そういった困っていらっしゃる方たちの為に、また、より一層の社会貢献活動の幅を広げる為に、当学園は「きずな基金」を設立し支援の幅を広げていきたいと考えています。
何卒、ご理解ご支援の程をお願い申し上げます。

<ディヤーナ国際学園とは>

 2006年に設立されたディヤーナ国際学園は、日本の社会問題になっている、引きこもり、不登校、家庭内暴力、非行、発達障がい、精神障がい等によりお悩みのご家族や本人のサポートをはじめとし、自立支援等の社会貢献活動を、日本寮とフィリピン国ラグーナ州カブヤオの学園海外寮においてスタートしました。

高校資格がない生徒も多い為、2008年には、広域通信制高校さくら国際高等学校と提携し通信制高校コースを開始。
これによって、当学園在学中に高校資格取得が可能となり、青少年が自立する際に就職や進学がスムーズに行えるようになり、これまでに多くの青少年たちを世に送り出してまいりました。

現在は、様々な問題により自立が難しい生徒たちの未来を考え、グループホームの設立に向けて取り組んでいます。

私たちの活動に力を貸してください

私たちは上記の様な問題を抱えた家庭がたくさんある中ディヤーナ学園という粋を超えて、空手界、武道会全体も巻き込んで問題と取り組んで行きたいと思っています。
当連盟へ加盟、協力、どんなことが出来るのかまずは話を聞いてみたいという方は、是非一度お問い合わせください。
仲間を増やしながら一歩ずつ、沢山の家庭の笑顔を取り戻すことが出来ればと考えています。

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